生活保護費って具体的にどれくらいもらえるんだろう…。

簡単な計算式があれば便利だけどな…。

喜んでください!

生活保護費の簡単な計算方法があります。

今回はその生活保護支給額の計算方法を紹介します。

スポンサーリンク

生活保護費の計算に深くかかわる級地

支給額の計算方法を知るには、まず自分の住んでいる地域が何級地に属するかを知る必要があります。

級地とは、生活扶助金額の大小によって6つのグループに分けた制度です。

1級地2級地3級地の順に多く、さらにその中で1と2に分かれます。
 

どういうところが何級地に属するかというと、

1級地1 日本有数の大都市で、東京23区や大阪市など
1級地2 地方の大きな都市で、福岡市や札幌市など
2級地1 中核市や都道府県県庁所在地
2級地2 特例市や10万人規模の都市
3級地1 小さめの街
3級地2 田舎

 

という感じで分かれます。

生活保護費の計算方法

それでは、支給額の計算方法に移りましょう。
 

生活扶助

計算方法は2つあり、どちらか片方の答えを採用します。

なぜ2回計算していく必要があるのかというと、それぞれの計算方法の答えを比較していく必要があるからです。

そして、多い方があなたの生活扶助費になるからです。
 

ちょっとややこしいと思いますがそういうものなんだと思ってください。

 

生活扶助基準1

生活扶助基準1の計算式は(x×逓減率)+y =生活扶助その1です。
 

まずはxを求めます。

以下の表で当てはまる数字がxの数字です。

 

表1-1 1級地の1 1級地の2
0歳~2歳 21,510円 20,540円
3歳~5歳 27,110円 25,890円
6歳~11歳 35,060円 33,480円
12歳~19歳 43,300円 41,360円
20歳~40歳 41,440円 39,580円
41歳~59歳 39,290円 37,520円
60歳~69歳 37,150円 35,480円
70歳以上 33,280円 32,020円
表1-2 2級地の1 2級地の2
0歳~2歳 19,570円 18,600円
3歳~5歳 24,680円 23,450円
6歳~11歳 31,900円 30,320円
12歳~19歳 39,400円 37,460円
20歳~40歳 37,710円 35,840円
41歳~59歳 35,750円 33,990円
60歳~69歳 33,800円 32,140円
70歳以上 30,280円 29,120円
表1-3 3級地の1 3級地の2
0歳~2歳 17,640円 16,670円
3歳~5歳 22,240円 21,010円
6歳~11歳 28,750円 27,170円
12歳~19歳 35,510円 33,560円
20歳~40歳 33,980円 32,120円
41歳~59歳 32,220円 30,450円
60歳~69歳 30,460円 28,790円
70歳以上 27,290円 26,250円

 

2級地2に住んでいる23歳なら35,840、3級地2に住んでいる17歳と23歳と26歳なら33,560+32,120+32,120ですね。
 

続いて逓減率は、以下の当てはまる数字です。

1人暮らし・2人暮らし 1
3人暮らし以上 0.95

 

もしあなたが3人以上で暮らしているなら、上の数字に0.95を掛けてください。
 

3級地2に住んでいる3人暮らしなら(33,560+32,120+32,120)×0.95で92,910になります。

そしてその数字に、以下の当てはまる数字(Y)を足してください。

表2-1 1級地の1 1級地の2
1人暮らし 44,690円 42,680円
2人暮らし 49,460円 47,240円
3人暮らし 54,840円 52,370円
4人暮らし 56,760円 54,210円
5人以上 57,120円 54,660円
表2-2 2級地の1 2級地の2
1人暮らし 40,670円 38,660円
2人暮らし 45,010円 42,790円
3人暮らし 49,900円 47,440円
4人暮らし 51,660円 49,090円
5人以上 52,070円 49,510円
表2-3 3級地の1 3級地の2
1人暮らし 36,640円 34,640円
2人暮らし 40,560円 38,330円
3人暮らし 44,970円 42,500円
4人暮らし 46,540円 43,990円
5人以上 46,910円 44,360円

 

先ほど例に挙げた2級地2に住んでいる1人暮らしの人は38,660を足し、3級地2に住んでいる3人暮らしの人は42,500を足してください。

最後に出てきた数字に0.9を掛けてください。

これで生活扶助その1の数字が完成です。
 

2級地2に住んでいる23歳なら(35,840+38,660)×0.9、3級地2に住んでいる17歳と23歳なら(((33,560+32,120+32,120)×0.95)+42,500)×0.9ですね。

この生活扶助その1の数字を覚えてください。
 

生活扶助基準2

生活扶助基準2の計算式は(X×逓減率)+Yです。

先程と同じように、以下の表に当てはまる数字がXになります。

先程の数字とは違います。

表3-1 1級地の1 1級地の2
0歳~2歳 26,660円 25,520円
3歳~5歳 29,970円 28,690円
6歳~11歳 34,390円 32,920円
12歳~19歳 39,170円 37,500円
20歳~40歳 38,430円 36,790円
41歳~59歳 39,360円 37,670円
60歳~69歳 38,990円 37,320円
70歳以上 33,830円 32,380円
表3-2 2級地の1 2級地の2
0歳~2歳 24,100円 23,540円
3歳~5歳 27,090円 26,470円
6歳~11歳 31,090円 30,360円
12歳~19歳 35,410円 34,580円
20歳~40歳 34,740円 33,930円
41歳~59歳 35,570円 34,740円
60歳~69歳 35,230円 34,420円
70歳以上 30,580円 29,870円
表3-3 3級地の1 3級地の2
0歳~2歳 22,490円 21,550円
3歳~5歳 25,290円 24,220円
6歳~11歳 29,010円 27,790円
12歳~19歳 33,040円 31,650円
20歳~40歳 32,420円 31,060円
41歳~59歳 33,210円 31,810円
60歳~69歳 32,890円 31,510円
70歳以上 28,540円 27,340円

 

2級地2に住んでいる23歳ならXは33,930、3級地2に住んでいる17歳と23歳と26歳ならXは31,650+31,060+31,060で93,770ですね。
 

逓減率は以下の該当する数字です。
 

1人暮らし 1
2人暮らし 0.885
3人暮らし 0.835
4人暮らし 0.7675
5人暮らし 0.714

 

3級地2の17歳と23歳と26歳なら93,770×0.835ですね。
 

そして、Yは以下の当てはまる数字です。
 

表2-2 1級地の1 1級地の2
1人暮らし 40,800円 39,050円
2人暮らし 50,180円 48,030円
3人暮らし 59,170円 56,630円
4人暮らし 61,620円 58,970円
5人以上 65,690円 62,880円
表2-1 2級地の1 2級地の2
1人暮らし 36,880円 36,030円
2人暮らし 48,030円 48,030円
3人暮らし 53,480円 53,480円
4人暮らし 55,690円 54,390円
5人以上 59,370円 57,990円
表2-3 3級地の1 3級地の2
1人暮らし 34,420円 32,970円
2人暮らし 42,340円 42,340円
3人暮らし 49,920円 47,810円
4人暮らし 51,970円 49,780円
5人以上 53,090円 53,090円

 

例の2級地2の1人暮らしならYは36,030、3級地2の3人暮らしならYは47,810ですね。
 

計算式は、(X×逓減率)+Y なので
 

2級地2の23歳1人暮らしなら((33,930×逓減率1)+36,030=69,960です。

3級地2の3人暮らしなら((93,770×逓減率0.835)+47,810=126,107→126,110です。
 

最終的な金額

2級地2に住んでいる23歳1人暮らしなら、生活扶助その1が67,050、生活扶助その2が69,960です。

3級地2の17歳と23歳と26歳の3人暮らしなら、生活扶助その1が121,869(1の位は切り上げてください。この場合は121,870)、生活扶助その2が126,107から126,110です。
 

最終的な生活扶助金額は、その1その2どちらか多い方になります。

2級地2の人は69,960円、3級地2の3人は126,110円になります。

加算

加算にはいろいろあります。

子供がいる・母子家庭である・妊婦である・3か月未満の赤ちゃんがいる・障害者3級以上の家族がいるなどです。
 

金額については8千円~2万円になります。

都会ほど加算額が上がります。

スポンサーリンク

まとめ

生活保護は級地によって生活扶助の金額が大きく変わります。

それぞれ違う計算方法で2つの答えを出し、その1は×0.9をかけます。

それで多い方があなたの生活扶助支給額になります。
 

生活保護費の計算方法は難しいと考えている方がいるでしょうが、意外にもそこまで難しくありませんでしたね。

生活保護を受けるかどうか悩んでいる方は、実際に計算してみては?

スポンサーリンク