自分は貯金を持っているけど、それでも審査は通るでしょうか?

やっぱりダメなんでしょうか?
 

はい、お金を貯めていると生活保護の審査は通りません。

今回は、貯金があると生活保護審査は通るのかを説明します。

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貯金があると生活保護はもらえない

生活保護がもらえる条件は

  • 親戚に頼れない
  • 資産がない
  • 収入が最低生活費より少ない

の3つを満たさなくてはなりません。
 

ちなみに最低生活費とは、何人世帯なのか・その中に障害を持っている人はいないか・さらにお住まいの市町村によっても違います。
 

貯金があると、上に挙げた条件のうち「資産がない」を満たさないことになるので、「貯金があると生活保護審査は通らない」という結論に至ります。
 

ちなみにこの「資産がない」についてですが、売ってしまうよりも持っていた方が生活維持に貢献するとされる場合、売らなくて済みます。

住宅なんかは、この売らなくてよいパターンに入りやすいですね。
 

どのくらい貯金があるとダメなの?

最低生活費の半分~1ヶ月分の貯金があると生活保護は受けられないです。

例えば最低生活費が17万円の世帯であれば、85,000円~170,000円の貯金があると生活保護の審査に通りにくくなります。
 

ちなみに最低生活費の半分の貯金があって生活保護の審査に通った場合、最初の生活保護費はこんな感じで支給額が減らされます。

「最初の支給額=最低生活費-(貯金額-最低生活費の半分)」
 

貯金があるのを隠せば生活保護を受けられる?

さてここまで読んで、お金を貯めていても生活保護費をもらいたい方は「じゃあ、隠せばいいじゃないか」と考えるでしょう。
 

ですが、市役所や都道府県はあなたの口座を調べる権限を持っています。

審査を受けるときに口座に貯金があることを黙っていても無駄なのです。
 

「じゃあ、タンス預金なら大丈夫だろう」と考えても、税務署はあなたの収入を把握しているので、銀行口座を調べておかしい所があれば自宅を調べられます。
 

やっぱり悪いことはできませんね。

生活保護受給後の貯金は認められる

ここまで読んだら、もしかしたら「生活保護前の貯金がダメなら、生活保護を貰っている時も貯金はダメだよね」と考えてしまうかもしれません。

いえ、そんなことはありませんよ。
 

生活保護費には、例えば冷蔵庫が壊れて買い替えなければならないような支出を想定して給付されており(これは家具什器費という項目です)、壊れた家具や家電を買い替えるお金は支給してくれません。

なので、生活保護を貰った後はもしものための貯金をしておくことをおすすめします。

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まとめ

最低生活費の1か月分の貯金があると生活保護は受けられません。

1か月未満の貯金があって生活保護の審査に通った場合、最初の生活保護費はある程度減額されます。
 

隠しても、銀行口座を調べられてバレます。

ただ、生活保護をもらった後は貯金をしておきましょう。
 

これを逆にとれば「貯金が少なくなったら生活保護を受けられる」ということになります。

貯金が多くあるなら、生活保護に頼るのはまだ早いかもしれません。
 

貯金がある時の生活保護審査について正しく知っておき、いざというときに困らないように気をつけてください。

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