生活に困った人がもらえる生活保護。

しかし人によって受けられる生活保護の種類は違があり、8つに分かれます。
 

そこで、今回はその生活保護法の扶助の種類とその内容を紹介します。

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金銭でもらえる扶助の種類

生活保護法にある扶助は、金銭で扶助するものと現物支給の2つに分かれます。

ここでは金銭でもらえる扶助を紹介します。
 

生活扶助

「このお金で衣食住してください」というお金です。

水道光熱費などもここに含まれます。
 

生活扶助には「1類」「2類」「加算」の3種類があります。
 

1類は、個人の飲み食いする費用や遊びや趣味に使うお金です。

2類は光熱費などが入りますが、北海道や東北日本海側などの寒冷地にはここに冬季加算が含まれます。

寒冷地の方は暖房費用が多くかかりますからね。
 

そして加算にはいろいろあります。

・妊婦や生後6が月までの赤ちゃんがいると妊産婦加算
・片親世帯だと母子加算
・未就学児小学生中学生がいると児童養護加算
・他には在宅患者加算や放射線被害者加算や介護保険料加算などもあります。
 

具体的な金額は、一人暮らしだと75,000円程度、20歳~40歳の両親と幼稚園児だと145,000円程度、70歳以上の高齢者2人だと105,000円程度になります。

そして生活扶助は住んでいる地域にも開きがあり、都会だと80,000円以上にもなりますが田舎だと65,000円を切る場合もあります。
 

住宅扶助

これは、マンションやアパートの家賃を払っている人に支給されるお金ですね。

他は、災害により家が壊れた時の補修代です。

転居費用もここに含まれます。
 

住宅扶助には上限があり、地域によりますが大体25,000円~50,000円になります。

ただ、複数の人と暮らしている世帯だと、1.5倍高い物件まで認められるケースがあります。
 

教育扶助

これは、小学生や中学生のお子さんがいる場合にもらえるお金です。

学校でかかるお金全般が対象になっており、月あたり小学生が5,000円程度、中学生が8,000円になっております。
 

生業扶助

資格取得や職業訓練を受けるなど、就職に向けた活動をするためのお金です。

事業資金のためのお金でもあります。

他にも、高校生のお子さんがいる場合にもらえるお金です。
 

この場合は、教育扶助の高校生版と捉えた方が良いですね。

高校生のお子さんがいると、月あたり10,000円もらえます。
 

出産扶助

出産の時にもらえるお金です。

出産時にもらえます。
 

葬祭扶助

葬式を行うためのお金です。

これはだれかが死んだときにもらえます。

現物支給の扶助の種類

ここからは、お金ではなく直接サービスを受けられる扶助を紹介します。
 

医療扶助

これは、診療を無料で受けられる扶助ですね。
 

生活保護を受けている人は、病院に行きたいときに、まず福祉事務所に医療券という物をもらいます。

これが保険証代わりになります。

生活保護を受けている人は国民健康保険に入れませんからね。
 

ちなみにこの医療券、指定医療機関でないと使えません。

その場合は、3割負担でなく10割負担で支払うことになります。
 

継続診療が必要な場合、最初に医療券を提出すればいちいち提出する必要はありません。

病院で診療するたびに福祉事務所で書類書いたりするのは面倒ですからね。
 

介護扶助

これは、世帯構成員の中に要介護や要支援の指定を受けた方がいる場合に受けられる扶助です。

介護サービスが無料で受けられ、介護保険料や利用料も支払わずに済みます。

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まとめ

生活保護法にある扶助の種類には生活扶助や住宅扶助をはじめとして色々なものがあります。

中には医療扶助などの現物支給されるものもあります。

子供がいると教育扶助や生業扶助がもらえます。
 

一口に生活保護といってもいろいろな扶助がありますね。

生活保護を受ける人にも色々ありますから、その人に合った扶助が受けられるようになっていますね。
 

生活保護にも色々あるということを、頭の中に入れておいてくださいね。

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