身体障害者は生活保護を受けやすいってよく聞きますよね。

実際はどうなのでしょうか?
 

答えはイエスです。

今回は、身体障害者は生活保護を受けやすいかどうか、そして身体障害者が保護費を受けるとどうなるのかを紹介します。

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身体障害者は生活保護を受けやすい!

さて、冒頭でも話した通り身体障害者は生活保護の審査が健常者よりも通りやすいです。

なぜ身体障害者は生活保護を受けやすいのでしょうか?
 

身体障害者が生活保護の審査が通りやすいキーワードは「最低生活費」

タイトル通り、身体障害者が生活保護を受けやすい理由は最低生活費にあります。

最低生活費とは「この数字よりも収入が下回れば、生活保護を受けるにふさわしいですよ」という基準です。
 

東京23区に住んでいる健常者の最低生活費は133,490円です。

これが身体障害者になると、身体障害者手帳1・2級の場合は26,310円、身体障害者手帳3級の場合は17,530円上がります。
 

つまり、東京23区に住んでいる障害者手帳3級所持の方の最低生活費は151,020円になります。

この最低生活費が上がるのが、身体障害者が生活保護を受けやすい理由なのです。

身体障害者は生活保護と障害者年金を両方貰えるの?

障害者年金の支給額は、1級で81,177円、2級で64,941円です。

これだけでは到底生活できませんよね。

障害者年金と生活保護費を両方貰えたらうれしいですね。
 

ですが、生活保護を受けている障害者が障害者年金をもらった場合、それが収入認定されてしまい、障碍者年金を受け取った分まるまる生活保護費から差し引かれてしまうのです。
 

だけど、健常者よりは収入が増える

そうです。

確かに生活保護に障害者年金を上乗せすることはできないですが、障害者が生活保護を受けたときに健常者よりも収入が上がります。
 

まず1つは障害者加算。

生活保護費をもらうときに、障害者加算の分だけ多くもらえます。
 

障害者手帳1・2級の場合は26,310円、3級の場合は17,530円多くもらえます。

残念ながら身体障害者手帳4級以下の場合は加算を受けられません。
 

もう1つは障害者福祉手当です。

これは市町村から給付されるものです。
 

この障害者福祉手当、なんと収入認定されません。

つまり、1円たりとも引かれることなくまるまるもらえます。
 

障害者手帳1級所持で、市町村からもらえる障害者福祉手当が16,000円とした場合、この世帯の収入は健常者よりも33,530円多くもらえることになります。
 

生活保護をもらっている身体障害者は支出も減らせる!

それだけでなく、生活保護をもらっている身体障害者は支出も減らせます。

なぜなら、生活保護を受けると障害福祉サービスを無料で受けられるからです。
 

例えば生活に必要な福祉関連装具などを無料でもらえる、ヘルパーを呼ぶのも無料などですね。
 

さらに生活保護受給者は、身体障害者手帳をもらうときも文書料や診断料を、生活保護費とは別に支給してもらえます。

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まとめ

今回は「身体障害者は生活保護を受けやすい」ということを解説させていただきました。
 

身体障害者は生活保護を受けられるかどうかの基準である「最低生活費」が、障害者の場合は健常者よりも高くなり、その分生活保護申請が通りやすいのです。

さらに生活保護費も健常者よりも高くなり、障害福祉サービスも無償で受けられます。
 

身体障害者は、少なくとも健常者より何かとお金がかかります。

その分、健常者より多くのお金がもらえるということで埋め合わせをしています。
 

この記事によって「こんな障害者への福祉制度があるなんて知らなかった!」と気づかされた方は、ぜひ行動しましょう!

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