近年、年金支給額の低下など老後の生活に不安を覚える人が多いですね。

私は生活保護を受けられるのでしょうか…。
 

高齢者が生活保護を受ける条件は普通の人より厳しいんじゃないかと考えていませんか?

そこで今回は、高齢者が生活保護を受ける条件に付いて解説します。

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高齢者が生活保護を受ける条件は?

高齢者だからと言って、生活保護を受ける条件が厳しくなったり緩くなったりすることはありません。

高齢者でも生活保護を受けられる条件は同じです。
 

  • 高額な資産を持っていないか(住んでいる家は手放す必要がないことがほとんどです)
  • 子供や孫など、頼れる親族はいないか
  • 収入

の3つになります。
 

ですが、申請が通る条件が普通の人と全く同じとは限りません。

先ほど挙げた生活保護を受けられる条件のうち「・収入」がより厳しく見られます。
 

皆さん、高齢者と言えば年金ですよね?

そうです、年金を受けられるかどうかを役所から見られます。
 

年金は何も国民年金や厚生年金だけではありません。

国民年金や厚生年金をもらっている人が死んでしまった時に、その子供や妻などが5.6万円もらえる遺族年金などもあります。
 

さらに「自分は年金を払ってないから年金はもらえない」と最初から決めつける人も多いです。

ただ、国民年金・厚生年金・共済年金は10年の間支払っていれば(免除された期間も入ります)もらえます。
 

こういう申請をして、尚且つ最低生活費にも届かなければ初めて「・収入」の条件はクリアしたといえます。

最低生活費って?

最低生活費とは、その世帯が生活する最低限のお金のことです。

収入が全くなく、働けない人であれば、最低生活費分のお金を受給できます。
 

例えば最低生活費13万の人が、収入12万円をもらっているとすると、生活保護申請が通れば足りない分1万円が支給されます。

当然、収入が最低生活費を超えていれば生活保護申請は通りません。
 

最低生活費の表を作っておきます。

表の金額は、持ち家に住んでいることが前提の金額です。
 

アパートに住んでいる場合、住宅扶助の上限を超えない範囲でアパートの家賃分のお金がプラスされます。

表内に出てくる級地については

級地 地域
1級地1 東京23区やさいたま市・横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市など、藤沢市・高槻市・尼崎市・西宮市など
1級地2 札幌市・仙台市・千葉市・広島市・福岡市や大津市や岡山市など、所沢市・船橋市・青梅市・相模原市・高石市・姫路市など
2級地1 全国の県庁所在地や中核市など
2級地2 10万人程度の都市
3級地1 5万人程度の都市
3級地2 田舎やそれに準ずる地域

だと思ってください。

60代の最低生活費

級地 高齢者単身 高齢者夫婦
1級地1 79,790円 119,200円
1級地2 76,370円 114,090円
2級地1 72,110円 107,720円
2級地2 70,450円 105,240円
3級地1 67,310円 100,560円
3級地2 64,480円 96,330円

 

70代以上の最低生活費

級地 高齢者単身 高齢者夫婦
1級地1 74,630円 110,060円
1級地2 71,430円 105,350円
2級地1 67,460円 99,490円
2級地2 65,900円 97,180円
3級地1 62,960円 92,860円
3級地2 60,310円 88,950円

 

生活保護を受ける高齢者でも老人ホームに入居できるの?

生活保護を受けている高齢者は、特別養護老人ホーム或いは住宅扶助金額内の有料老人ホームであれば入居できます。

住宅扶助金額は、地域によって違いがあります。

1人暮らしだとすれば、東京23区なら8万円前後、1級地なら6万円前後、2級地なら4,5万円前後、3級地なら3,5万円前後です。

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まとめ

生活保護を受ける条件は、高齢者でも普通の条件と変わりません。

ただ、条件のうち収入面については年金やほかの制度なども受けられるかもしれないので多少厳しめかもしれません。
 

そして、生活保護を受けている高齢者でも特別養護老人ホームや住宅扶助金額内の有料老人ホームに入居できます。
 

近年、高齢者の経済環境は年金の支給額低下や物価上昇などで厳しくなっていますよね。
 

生活保護は、どこにも頼る所がない人のための制度です。

どうにもできないと感じた時に、生活保護を受けることをお勧めします。

皆さんも経済的に困ったら、生活保護を受けるかどうか考えてみてください。

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