以前、生活保護費を29万円ももらっていた世帯がいましたね。

だからなのか、最近「母子家庭は生活保護費もらいすぎ!」とよく聞きますよね。

本当にもらいすぎなのでしょうか?
 

そこで、今回は実際に子供2人いる母子家庭の生活保護の、生活扶助と加算の合計金額を実際に見ていきます。

母子家庭が生活保護費をもらいすぎなのか結論を出したいと思います。

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子供2人いる母子家庭の生活保護金額を知る前に

子供2人いる母子家庭の生活保護費金額を知るには、級地というものを知らないといけません。
級地とは、生活保護の住宅扶助や母子家庭加算の大小によってグループ分けされた制度のことです。

1級地1は一番支給額が高く、1級地2から2級地1と少なくなっていき、一番少ないのが3級地2です。

級地 地域
1級地1 東京23区や人口集中地区・埼玉県神奈川県愛知県京都府大阪府兵庫県の県庁所在地などの日本有数の都会エリア
1級地2 札幌市・仙台市・千葉市・広島市・福岡市などの大都会・及びそのベットタウンなど、大津市や岡山市も入ります
2級地1 全国の県庁所在地や中核市・それに準ずる都市です
2級地2 10万~20万人都市・それに準ずる都市です
3級地1 取り敢えず田舎ではない地域だと思ってください
3級地2 田舎や過疎地域などが入ります

 

例外もありますが、大体こんな感じです。

子供2人いる母子家庭の生活保護金額はいくら?

それでは、実際に支給額を見ていきましょう。

その前に注意してほしい点を以下に書いておいたので目を通してください。

  • 児童養育加算についてはどの地域も同じで、母子加算は級地が同じなら金額も同じです。
  • 母子加算も児童養育加算も、子供が高校生以上だともらえません。
  • 今回は、子供が2人とも小学生だという前提で書いています。
  • 片方が3歳未満だと支給額は+5,000円になり・両方3歳未満なら+10,000円になります。

 

1級地の支給金額

1級地1 1級地2
生活扶助 149,760円 143,020円
母子加算 24,590円 24,590円
児童養育加算 20,000円 20,000円
合計金額 194,350円 187,610円

 

2級地の支給金額

2級地1 2級地2
生活扶助 136,270円 131,270円
母子加算 22,890円 22,890円
児童養育加算 20,000円 20,000円
合計金額 179,160円 174,160円

 

3級地の支給金額

3級地1 3級地2
生活扶助 125,440円 120,160円
母子加算 21,200円 21,200円
児童養育加算 20,000円 20,000円
合計金額 166,640円 161,360円

 

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子供2人いる母子家庭は生活保護金額もらいすぎ?

子供が二人いる母子家庭の生活保護費支給額は、住宅扶助を除けば16万~19万程度と、普通の世帯よりは支給額が多いかもしれません。

ですが、よく考えてください。
 

月の生活費が9万円の世帯が給料12万貰うのと、月の生活費が19万の世帯が給料20万もらうのとは、どちらが余裕ある生活でしょうか?
 

当然給料12万の方ですよね。

そうです。子供がいると、それだけ多くのお金がかかってきます。

食費や消耗品はもちろんのこと、子供の弁当を作るのに電気水道光熱費、給食費や学費もかかってきますから、母子家庭はお金が沢山必要です。
 

今回のタイトルになっている、子供が二人いる母子家庭が必要な生活費は15万円前後です。

もちろん、物価の高い地域だとこの数字も大きくなっていきます。
 

母子家庭だと時間もあまりないので、自立も簡単ではないです。

なので、母子家庭は生活保護費をもらいすぎとは言えないという結論になります。

もらえる生活保護費の方が多いですが、何かのためにお金を貯めておきたいですからね。(生活保護受給者でも貯金できます)

まとめ

子供が2人いる母子家庭の生活保護費の支給額は、住宅扶助費を考慮しなければ月16万~月19万が支給されます。

しかし子供が2人いる母子家庭の生活費は平均15万円前後なので、かかるお金から言って妥当だと言えます。
 

生活保護をもらっているからと言ってすぐ「甘えるな!働け!」と決めつける人がいます。

しかし真面目に就職活動をするつもり、あるいは就職活動をすでにしているのであれば、そのような短絡的な意見を気にする必要はありません。
 

母子家庭のお母さんは子供の面倒に就職活動などに時間を割いて、怠けている時間はないです。

生活保護をもらうことを考えている方は、是非参考にしてください。

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