2018年に生活保護法が改正されたのをご存知ですか?
法律条文を見ても難しすぎて、何が変わったのかさっぱりわからないですか?
今回はそんな方のために、2018年の法改正で何が変わったのかを紹介します。
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2018生活保護法改正:誰にでも影響のある改正
まずは、生活保護を受けている人ならだれでも影響のある改正から紹介します。
1. ジェネリック医薬品の使用義務化
ジェネリック医薬品とは、安全性が確定された成分を使った一般的な医薬品で、安価なのが特徴です。
今までも「ジェネリック医薬品を使っていきましょう」といわれていましたが、強制力はありません。
このジェネリック医薬品の使用率80%を目指します。
原則ジェネリック医薬品を使っていくという方針です。
2. 健康支援
生活保護受給者の健康維持向上を目指します。
何をされるのかというと、ケースワーカーや福祉事務所や役所などから健康指導が行われたり、病院受診をおすすめされたりします。
これまでは、生活保護受給者の一部が劣悪な健康状態であったので、受給者の健康向上に役立ちそうです。
3. 地域ごとの最低生活費の見直し
地域ごとに生活扶助金額が違うのですが、これは級地制度で最低生活費を地域ごとに段階分けしていく制度が理由です。
この地域ごとに違う最低生活費を見直しします。
2018生活保護法改正:特定の人に影響のある改正
続いてはだれしも影響があるわけではありませんが、特定の人には影響がある改正を紹介します。
1. 病院を不適切に何度も使用する人への対応
生活保護受給者は「医療扶助」と呼ばれる、医療費が無料になるサービスが受けられます。
このサービスを悪用し、本来は必要ないのに不正に病院を受診する人がいます。
この「不適切に何度も病院を利用する人」に、適正に病院を使うことを勧める改正案です。
他にも、一度医療費を10割負担してもらい役所に申請して払った医療費全額をもらう制度もあります。
2. 大学進学について
生活保護受給者は基本的に大学進学できません。
もし大学進学したければ、親元から戸籍上離れて生活しなければいけません。
しかし、戸籍上実家から離れた子供には何も支援政策がないことが問題点でした。
それを、大学進学する人に対して「自宅通学で10万」「自宅外から通学で30万」の支給を行うという法改正です。
生活保護受給者の大学進学率は低いので、進学率向上のための政策でしょう。
3. 生活保護法63法返還
63法返還って何!?と私も思います。
63法返還は、生活保護申請時には売れなかった資産が生活保護受給後に売れた場合に、一定金額を返還するということです。
この返還には強制力はありませんでしたが、法改正で強制的に払わせることができるようになりました。
4. 貧困者を施設で支援
所謂ホームレス状態の生活保護受給者に対して、施設での保護を行います。
生活保護受給者に対する貧困ビジネスで、貧困な受給者が劣悪状況に置かれる状況に対応しています。
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まとめ
2018年の生活保護法改正で、
- 病院でのジェネリック医薬品の提供
- ケースワーカーからの健康指導
- 病院の不適切利用への対応
- 大学進学支援
などが行われました。
我が国の住環境は日々変わり続けています。
それに対応するように、生活保護法も変わっていきます。
生活保護受給者が幸せに暮らしていける世の中になればいいですね。
この記事によってあなたの疑問が晴れたら私も幸いです。
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