生活に余裕がないときに、高齢者になった親を引き取ることになった。

そこで、生活保護を受けたい。

高齢者になった親と同居したら、生活保護が受けられる条件は変わるのだろうか…。
 

今回はそんな悩みを持ったあなたのために、高齢者の親と同居すると生活保護を受けられる条件が変わるのかどうか解説します。

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高齢者の親と同居したら生活保護を受けられる条件が変わる?

高齢者の親と一緒に住んでいても、生活保護を受けられる条件は変わりません。
 

生活保護を受けられる条件は

  • 収入が最低生活費を切っているか
  • 高額な資産は持っていないか(今住んでいる家や土地は所有できます)
  • 頼れる親族はいないか

ですよね。

この条件のまま変わりません。
 

ただ、高齢者の親と同居している場合は、一番上の「収入が最低生活費を切っているか」に注意してください。

生活保護申請は収入に注意!

高齢者といえば、年金をもらいますよね。

年金がもらえるばっかりに、生活保護を受けられる条件が厳しくなることがあります。
 

年金といえば国民年金・厚生年金ですよね。

これだけじゃありません。

国民年金や厚生年金をもらっている人が死んでしまった時に、その子供や妻などが5.6万円もらえる遺族年金もあります。
 

国民年金・厚生年金・共済年金にしても、10年の間支払っていればもらえます。

さらにこの10年間、半額免除や全額免除してもらった期間も含まれます。

若年者納付猶予されている期間は入りません。

「自分は全額免除しているからもらえない」なんてことはありません。

高齢者の親と同居していると、最低生活費が上がることに注意

例えば、鹿児島県枕崎市に51歳の父・49歳の母の夫婦2人暮らしの世帯があるとします。

この世帯の最低生活費は103,668円です。
 

ここに、78歳の父方の母親を介護する必要があるとします。

ここで、この世帯の最低生活費は128,381円に変わります。
 

この世帯の収入が最低生活費を切っていれば生活保護を受けられます。
 

例えば、収入が114,000円であれば、78歳の父方の母親を受け入れた状態で収入が最低生活費を切るので、生活保護を受けられます。

しかしこの世帯の収入が133,000円であれば、78歳の父方の母親を受け入れても収入が最低生活費以上なので生活保護は受けられません。

最低生活費ぎりぎりのときは、どうしたら生活保護を受けられる?

とはいえ、高齢の母親を介護しながら毎月133,000円で生活するのは大変ですよね。
 

ここで、世帯分離をして母親が生活保護を受けられる状況にすることを思いつくでしょう。

しかし、世帯分離をしても家計を共にしているなら福祉事務所に「同世帯」とされてしまうので、世帯分離は意味がありません。
 

世帯分離ではなく本当に違う家に住んでいないと、収入が最低生活費以上だと生活保護は受けられません。

実際にこの状況になった方は、自分たちのすぐ近くの家に高齢の母親を住まわせて、高齢者の母親の世帯を生活保護費をもらえる状態にしているそうです。

現状では、これが一番いい方法だと思います。

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まとめ

高齢者になった親と同居しても、生活保護を受けられる条件は変わりません。

しかし、生活保護を受けられる条件の1つである「最低生活費」の金額が上がっていきます。

さらに、高齢者は年金をもらえるのでそこにも注意が必要です。
 

現代は、2人に1人ががんになる時代です。

いつ親が、介護が必要になるかわかりません。

そのときのために、生活保護を受けられる条件や生活保護について考えておいてください。
 

この記事を見て、実際に生活保護を受けるかどうか考えてください。

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