近年、年金の支給額低下などで老後に不安を抱えている方が多いと思います。

そこで頼っていただきたいのが、経済的に困窮している方のための生活保護制度です。

今回は、高齢者夫婦2人暮らしに絞って生活保護支給金額を紹介します。

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高齢者夫婦2人暮らしの生活保護支給金額を知る前に

支給額を知るには、級地を知らないといけません。

級地とは、生活保護の生活扶助の大小によって市町村を6つのグループに分かれたものです。

級地 地域
1級地1 東京23区・さいたま市・横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市が該当し、川口市・八王子市・川崎市・堺市・尼崎市・西宮市
1級地2 札幌市・仙台市・千葉市・広島市・福岡市が該当するほか、蕨市・船橋市・相模原市・大津市・岡山市・姫路市・北九州市
2級地1 全国の県庁所在地や20万~30万の都市
2級地2 10万人前後の都市
3級地1 5万人程度の街
3級地2 田舎

 

高齢者夫婦2人暮らしの生活保護支給金額はどれくらい?

それでは、実際に支給額を見ていきましょう。

双方60代、片方60代もう片方70代、双方70代に分かれて紹介します。

双方60代

級地 金額
1級地1 119,200円
1級地2 114,090円
2級地1 107,720円
2級地2 105,240円
3級地1 100,560円
3級地2 96,330円

 

片方60代・片方70代以上

級地 金額
1級地1 114,630円
1級地2 109,720円
2級地1 103,610円
2級地2 101,210円
3級地1 96,710円
3級地2 92,640円

 

双方70代以上

級地 金額
1級地1 110,060円
1級地2 105,350円
2級地1 99,490円
2級地2 97,180円
3級地1 92,860円
3級地2 88,950円

 

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番外編:高齢者夫婦2人暮らしの生活費はどれくらい?

高齢者夫婦2人暮らしの生活保護支給金額を解説しました。

果たしてこの金額は適正なのでしょうか。

生活費と照らし合わせて考えてみましょう。

高齢者夫婦2人暮らしの生活費平均を表で紹介

総務省統計局が平成28年に実施した高齢者夫婦の家計調査から引用します。

高齢者夫婦2人暮らしの生活費の平均と内訳は以下通りです。

内訳 金額
食料 68,405円
住居 16,613円
光熱・水道 22,957円
家具・家事用品 9,953円
被服及び履物 8,058円
交通・通信 28,839円
保険医療 15,057円
教育 625円
教養娯楽 25,527円
その他消費支出 57,752円
合計 253,786円

 

参考:総務省統計局 高齢者の家計

ちなみに「その他消費支出」とは主に交際費などです。

住居は、アパートやマンション暮らしの方と持ち家暮らしの方を混ぜて統計しています。
さらに医療費は、生活保護受給者は自己負担がないので、この2項目を外すと222,116円です。

これを考えると、生活保護受給者がある程度節制するとしても、支給額がとても少なく感じます。

少なくとも、まともな生活を送るのにはもう6万円程度必要だと思います。

まとめ

高齢者夫婦2人暮らしの生活保護支給金額は、地域にもよりますが11万円~8万円です。

この数字はとても少ないです。

高齢者が生活保護を受けることになる一番の理由は「もらえる年金が少ない」ということです。
これを考えると、高齢者の経済はかなり厳しいものがあります。

最低でも生活保護の支給額を挙げてほしいと思います。

生活保護を受けるかどうか考えている方は、この記事を参考に真剣に考えてくださいね。

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