生活保護をもらっているなんて恥ずかしい…。
働かずにお金をもらっているなんて知られたら何言われるか…。
特に病院なんて、みんなが出している保険証を自分だけ出さないから怪しまれるかも…。
自分がどう思われるか、プライドのせいで本来受けるべき診療を受けないのはよくないことですよ。
今回は、生活保護受給者が病院に行くのは恥ずかしいのか、について解説します。
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生活保護受給者が病院に行くのを恥ずかしがるのは、医療券のせい?
生活保護受給者が病院の診察を受けるには、医療券と呼ばれるものをあらかじめ福祉事務所でもらう必要があるのは知っていますよね。
そもそもこの制度自体のせいで、みんなと違うものを出さないといけないということになります。
だから、医療券を提出すると「あっ、この人生活保護受給者かよ!」と窓口の人や周囲の人にバカにされたり嫌われたりしないかと考えるのでしょう。
医療券は実はあまり知られていない
タイトルにある通り、医療券の存在は実は知名度が高くありません。
生活保護を受けている人にとっては馴染み深いものであるし、みんなと違うものを提出することになるから不安を感じるのは分かります。
しかし、周囲の人は意外とあなたのことは気にしていないものです。
せいぜい「あの人は何出しているんだろう」程度にしか考えていないでしょう。
市役所から医療券を送る制度がある
実は、医療券を福祉事務所からあなたを介さずに病院に届ける制度があります。
この制度を実施していない自治体も多いですが、もし気にされるなら福祉事務所に問い合わせてみましょう。
私個人としては、この制度の実施率を上げるように拘束力を持って働きかけるのが良いと考えます。
そもそもなぜ生活保護受給者は病院に行くのが恥ずかしいのか
そもそも生活保護受給者であることが知られるから、病院に行くのが恥ずかしいのでしょう。
生活保護受給者のイメージが悪いのは不正受給が問題になっているのが一番の原因です。
確かに生活保護不正受給の問題がニュース番組で取り上げられたり、芸能人の親族が生活保護を不正受給していたりする報道が目立ちますよね。
皆さんは、生活保護受給者のうち何%が不正受給をしているかわかるでしょうか。
ちなみに、日本全国に生活保護受給者は216万人います。
そして不正受給の発生件数は43230件です。
1人が1回だけ生活保護不正受給をしていたとしても、全体の割合としてはわずか2%です。
実際は複数の不正受給をしている人もいるでしょうから、割合は2%を切るでしょう。
つまり、生活保護をもらっている人もほぼすべての人が決まりを守っているということになります。
生活保護受給者になりたくない・知られたくないと考える人も、これで生活保護受給者に対する考え方もかわるでしょう。
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まとめ
生活保護受給者であることが知られたくないなら、自治体によっては福祉事務所から本人を介さず病院に提出する制度があります。
この制度をすべての自治体で強制化することが、病院に行くのを恥ずかしがる生活保護受給者が減る要因になるでしょう。
「自分は生活保護受給者。落ちぶれた。」と考え、それを知られると自分のプライドが傷つくのは理解できます。
ただ、だからといって本来必要な治療を受けないのはいいことではありません。
「実は周囲の人は自分のことを気にしていない」と胸を張って、必要な治療を受けてください。
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