生活保護受給者が働いたりして収入を得ると、その分は次の生活保護費から差し引かれます。

しかしそのまま差し引かれるわけじゃなく、基礎控除額という生活保護受給者の取り分があります。
 

ここまでは分かりますね?

ただ、基礎控除額がどれだけの金額になるのかわからないですよね。
 

そこで今回は、生活保護者が働いて給料を得たときの基礎控除額を紹介します。

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生活保護以外の収入を得たときの基礎控除額について知るべきこと

基礎控除額を知る前に、基礎控除額の違いについて説明しなければいけません。

基礎控除額は、世帯の中で何人が働いているのかで違います。
 

1人だけ働いている場合は、次の段落の「生活保護受給者が収入を得たときの基礎控除額」の「1人目・1人だけ」が適用されます。

2人以上働いている場合は、収入が一番多い方は「1人目・1人だけ」が適用されます。

そうでない方は「生活保護受給者が収入を得たときの基礎控除額」の「2人目以降」が適用されます。

事前説明は以上です。

生活保護受給者が収入を得たときの基礎控除額!

それでは、基礎控除額を紹介します。

先ほども書いた通り、世帯の中で自分だけ働いている・自分が一番収入多いという人は「1人目・1人だけ」の基礎控除額が適用されます。

世帯の中で自分よりも収入が多い人がいるという方は「2人目以降」の基礎控除額が適用されます。
 

1人目・1人だけ

給料 基礎控除額
15,200円まで 給料分そのまま
15,201円~18,999円 15,200円
19,000円~22,999円 15,600円
23,000円~26,999円 16,000円
27,000円~30,999円 16,400円
31,000円~34,999円 16,800円
35,000円~38,999円 17,200円
39,000円~42,999円 17,400円
43,000円~46,999円 17,600円
47,000円~50,999円 18,400円

 

給料51,000円以降は、給料が4,000円上がるたびに基礎控除が400円ずつ上がっていきます。
 

見てもらえれば分かると思います。

給料が15,200円までは、給料分が差し引かれずそのまま受け取れるのです。

反対に、給料が多ければ多いほど生活保護受給者の取り分の割合が減っていくので、現状の制度のままであれば働く量が少ない方がお得です。
 

2人目以降

給料 基礎控除額
15,000円まで 給料分そのまま
15,100円~42,999円 15,000円
43,000円~46,999円 15,300円

 

47,000円以降は、4,000円上がるたびに340円ずつ上がっていきます。

こちらは15,000円までは差し引かれずそのまま受け取れます。

1人目の方も基礎控除額分しか働いていない場合、この世帯は生活保護費の他に給料30,200円が控除されることなく受け取れます。
 

未成年の基礎控除額

未成年者には、基礎控除が11,400円上乗せされます。

未成年者しか働いていない場合および未成年者の収入が一番多い場合

 

給料 基礎控除額
~27,800円まで 給料分そのまま
27,801円~30,999円 27,800円
31,000円~34,999円 28,200円
35,000円~38,999円 28,600円
39,000円~42,999円 28,800円
43,000円~46,999円 29,000円
47,000円~50,999円 29,800円

 

51,000円以降は、4,000円給料が上がるたびに基礎控除額も400円上がります。

このように、未成年者の収入に対しては基礎控除額が高くなります。

せめて未成年者だけでも、収入27,800円以内で働くように説明してください。
 

未成年者よりも稼いでいる人がいる場合

給料 基礎控除額
26,400円まで 給料分そのまま
26,401円~42,999円 26,400円
43,000円~46,999円 26,700円

 

47,000円以降は、4,000円給料が上がるたびに基礎控除も340円上がります。

給料が26,400円以内であれば、差し引かれず受け取れます。
 

1人目・2人目・未成年者全員が基礎控除額分しか働いていない場合、この世帯の給料合計56,600円が差し引かれずそのまま残るのでかなりお得ですよ!

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まとめ

基礎控除額は、自分が一番収入多いかどうかで変わります。

自分の収入が一番多いなら基礎控除額の最低は15,200円、自分より稼いでいる人がいるなら基礎控除額の最低は15,000円です。

基礎控除額最低額以下であれば、収入が差し引かれずにそのまま受け取れます。
 

もしお子さんが2人いる4人家族で全員基礎控除額以内でしか働いていないなら、給料の合計83,000円が差し引かれず受け取れます。

この世帯の生活保護費支給額が195,900円なら、この世帯の収入合計は278,900円まで上がります!
 

生活保護制度とは、世帯の自立を目的としたものです。

ただ、貧乏から脱出するのは意外と難しいものです。
 

基礎控除額以内で働くことで、時間に余裕を持ちつつ貧乏からも脱出できるので両方の意味でお得ですよ。

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